大人でも側弯症になる?!その原因と症状

年齢が40代、50代、60代、70代での脊柱側弯症が最近とても増えています。大人の側弯症は、背中の痛み・腰痛・股関節の痛み・機能性胃腸障害・肺疾患・逆流性食道炎、排卵痛などの合併症を起こすことがあります。この記事では大人の側弯症の原因についてご紹介します。

目次

50代以上の側弯症の原因

子どもの頃は側弯症ではなかったけど、閉経をむかえる50歳を超えるころから急激に背骨が曲がり、側弯症になる場合があります。脊椎が変形した結果おこるので、神経を圧迫して弯曲した部分に強い痛みをともなう、変性側弯症(変形性側弯)と呼ばれます。

背中が丸く盛り上がってしまう脊柱後彎症脊柱管狭窄症、骨棘(こつきょく)すべり症など、骨が変化しておこるものもあります。骨密度が少なくなってくる時期なので、骨粗しょう症を併発する場合もあります。

側弯症ストレッチのビフォー&アフター

こちらの女性は60代の女性。前屈をした状態での写真です。
むかって左側の背中が盛りあがっているのが確認できます。

側弯症のストレッチする前(ビフォー)

10日くらい前から右側の腕から指先にかけてしびれがでています。
腕がだるくて夜なんども目覚めてしまいます。
昔から肩こりだけど、今はこのしびれがつらくて何とかしたいです。

こちらはカラダの使い方や姿勢、ストレス、生活習慣などにより発症したゆがみによる機能性側弯症でした。

ゆがみをなくす整体と側弯症ストレッチで下の写真まで改善しました。

側弯症のストレッチした後(アフター)


むかって左側の背中の盛りあがりがおさまって、左右の差がすくなくなっていることが確認できます。

このように、50代以降の側弯症は、若いころに比べると筋肉が衰えてきていることもあり、痛みやしびれなど症状が強くでるのが特徴です。

こちらのかたに効果があったのは首からのゆがみをとるバスタオル枕をつかっての側弯症ストレッチです。
詳しくはこちらから
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30代の側弯症

30代くらいだと、まだ筋力が衰えることは少ないので、成長期の頃からの特発性側弯症が年齢とともに進行したものと、それに加えて日常生活でのカラダの使いかたからくる機能性側弯症の両方のケースが考えられます。

側弯症ストレッチ前(ビフォー)

側弯症ストレッチ後(アフター)


写真の女性は成長期からの特発性側弯症です。
現在35才。ヨガのインストラクターをされています。
側弯症ストレッチのあと、背骨の湾曲が変化しているのが確認できます。

中学生の時に側弯症だとわかりました。
はじめはカラダが痛くて、どんどん背骨が曲がっていくので怖かったです。

母に連れられて、いろんな病院に行きましたが、
お医者さんには
「これ以上ひどくなると歩けなくなる」
「一生車いすの生活になる」
「子供が産めなくなる」

など、ひどいことをたくさん言われた記憶があります。

運動は好きだったけど、安静にしていなくてはいけませんでした。
カラダが固くならないようにストレッチをたくさんしました。

今はヨガのインストラクターをしています。
結婚もして子どもも産めました。

ときどき無理に背骨をまっすぐ見せようとして、そのあとすごく疲れてしまいます。
人の目を気にしすぎてカラダにチカラがはいっちゃうからですよね。
わかっているけどそうなっちゃう。

定期的にマッサージをうけたり、カラダのメンテナンスを続けています。
ヨガをやっていてよかったと思います。
これ以上、背骨が湾曲していかないように、カラダをやわらかく保っておこうと思います。

カラダをやわらかく保っていると、歪んだ背骨によるカラダの痛みがなくなったり、側弯症の進行が止まることがあります。自分でできる側弯症のストレッチ【動画】で詳しく紹介しています。
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大人の脊柱側弯症

側弯


側弯症の7~8割を占める特発性側弯症は子どもの頃に発症するというのが一般的に言われています。成長期に骨格の成長と一緒に進行していくので、ほとんどの場合痛みは伴わず、気がつかないうちに進んでしまうという特徴があります。

しかし、大人になってからの側弯症は、カラダのあちこちに体調不良や痛みなどがでてきます。

それは背中の痛み、腰痛、股関節の痛み、機能性胃腸障害、逆流性食道炎、肺疾患による呼吸障害、排卵痛などです。

背骨が湾曲することで、カラダのバランスがくずれていろんなところに不調が出ている状態ですね。

大人の側弯症の原因

大人の側弯症の原因として考えられるのは3つ。

①若いころから脊柱側弯症を放置して、それが年齢とともに悪化した特発性側弯症

②カラダの使い方や姿勢、ストレス、生活習慣などにより発症した機能性側弯症

③ ①の特発性側弯症が進んだ上に、さらに②の機能性側弯症が併発することもあります。

大人になってからなるのは機能性側弯症

②の機能性側弯症は、「へび背」とも呼ばれます。

身体のどこかの不調が原因でカラダがゆがんで、カラダ全体でバランスをとろうと背骨が湾曲します。

脚の長さに差があるためや、ケガや事故などの衝撃、椎間板ヘルニアによる腰痛、坐骨神経痛などが原因で背骨が曲がることもあります。

悪い姿勢や日常生活のカラダの動かし方のクセで筋肉のバランスが崩れて背骨が曲がることもあります。

また、老化などで筋力が弱まると筋肉のバランスが崩れて湾曲も起こります。

簡単にいってしまうと機能性側弯症はゆがみのことで、カラダの構造が崩れることで負担がかかり障害がおこります。

機能性側弯症になるのは原因があるので、その原因を取り除くことができれば、背骨は元に戻ります。
こちらのストレッチも併せて行うと、とても効果があります。

バスタオル枕をつかった簡単な体操

大人の側弯症のまとめ

大人になって発症する側弯症は発症する時期で「特発性」と「機能性」と「変性側」とあり、それぞれに症状や痛みが違います。

  • 思春期でみつかった側弯症が、大人になって悪化する特発性側弯症
  • 成人してから「カラダのゆがみ」によって発症する機能性側弯症
  • 50歳以降に骨が変形することで発症する変形側弯症

大人の側弯症は強い痛みを伴うことがおおいので、痛みを感じたら早めに整形外科を受診してみましょう。加齢とともに進行していくので、ほっておいて治ることはありません。原因がわかったら、無理のない範囲でするストレッチや体操によっては身体が柔軟になります。
カラダが柔軟になることで、痛みが軽減していきます。


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この記事を書いた人

タツミヨウコです。
カンタンにできるストレッチを動画でご紹介していきます♪
試してみてくださいね^^

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