脊柱側弯症のストレッチを動画で2つご紹介します。お年寄りからお子さんまで誰にでもカンタンにできる体操なので、毎日続けるとだんだんと効果がでてきます。ストレッチするときのコツをつかむと効果は倍増するので、動画を見ながらコツだけ覚えちゃってください。
側弯症ストレッチのビフォー&アフター
背骨がイラストのように右寄りに曲がっていってしまう症状が側弯症です。側弯症の原因は多くはホルモンバランスとされていますが、80%以上は原因がわかっていません。背骨が湾曲してしまうことでカラダには大きな負担がかかってきます。内臓や骨盤や神経にも大きな影響があるといえます。
脊柱側弯症の原因と症状について こちらで詳しく紹介しています。
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側弯症ストレッチのビフォー①
こちらの女性は全身調整90分コースの施術のときのビフォーです。わかりやすいように背骨のでっぱり(棘突起)にシールを貼らせてもらい写真撮影しました。肩甲骨のあたりが右側にひっぱられています。腰のすぐ上あたりにねじれがあるのがわかります。
側弯症ストレッチのアフター①
側弯症ストレッチを取り入れた施術が終わったあとに、もう1度背骨のでっぱり(棘突起)にシールを貼らせてもらい写真撮影(アフター)。肩甲骨あたりの右側に湾曲していた背骨の位置があきらかに変化しているのがわかります。
側弯症ストレッチを取り入れたのは15分程度ですが、写真で見るとかなりの変化ですね。側弯症で肩こりがかなりつらい人には、座ったままできる軽めの肩こり解消ストレッチもご紹介しています。
こちらで詳しく紹介しています。
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側弯症ストレッチのビフォー②
こちらは右の肩から手にかけてしびれがあり、腕がだるいという症状のクライアントさんです。施術前の検査の時に、前屈してもらい背中の写真を撮らせてもらいました。むかって左側(クライアントさんの右側)の背中の盛りあがりが確認できると思います。
側弯症ストレッチのアフター②
カラダのゆがみをとる施術をしてから、側弯症ストレッチをやったあとに、再び前屈していただき写真を撮らせていただきました。むかって左側の背中の高さが、ほぼ右側と同じくらいになっているのが確認できます。
こちらのかたの側弯症はカラダがゆがむことでおきる一時的な側弯症で、首のストレートネックも重なり肩から手がしびれているようでした。カラダのゆがみが取れると背中の盛りあがりもおさまって正常な骨格に戻られました。
側弯症ストレッチは直接的に背骨を刺激するので、どんどんとカラダは変化していきます。毎日の習慣にすることで側弯症の症状もどんどん改善していくと思います。ではさっそく動画でご紹介しますね。
【動画】側弯症のためのストレッチ①うつぶせ
うつぶせで行う①のストレッチは、動きにくくなった背骨をひとつひとつ動かして、背骨を固定している小さい筋肉多裂筋(たれつきん)の緊張をゆるませて、柔軟性をもたせるためのストレッチです。ではさっそく動画を見ながら、コツをチェックしていきましょう。
もしシールがあれが、背骨の上のでっぱり(棘突起)に貼るとわかりやすいです。
①やわらかいお布団にうつぶせに寝ます。
②ひざをゆっくり90度くらい曲げます。
③そのひざを左右にゆっくりと倒していく⇒30回を1セットやっていきます。
このときに背骨にいい刺激が入ります。(痛い人は無理のない範囲でやってくださいね)
☆早くやると効果がありません。
☆ゆっくり倒した側に、2秒ほど静止するのがコツです。
④この30回1セットを1日3回、約100回を目標にする。
いかがですか? コツはつかめましたか? もしどこかが痛くてできないときは、痛くない範囲で動かしてみてください。はじめはうまくできなくても、続けていくうちにだんたんとできるようになっていきます^^動くようになってきてるのは、背骨が柔軟になってきているんです。
では2つ目の動画を見ていきましょう。
【動画】側弯症のためのストレッチ②あおむけ
こちらのストレッチはあおむけバージョンです。
①やわらかいお布団にあおむけに寝ます。
②ひざをゆっくり曲げます。
③そのひざを左右にゆっくりと倒していく⇒30回を1セットやっていきます。
このときに腰や背骨にいい刺激が入ります。(痛い人は無理をしない)
☆早くやると効果がありません。
☆ゆっくり倒した側に、2秒ほど静止するのがコツです。
④この30回1セットを1日3回、約100回を目標にする。
パートナーがいないときは、ひとりでもできます。
①足をくんで片方の足を使って、もう片方の足をゆっくり倒します。
②右足を上にして左右に10回くらいゆっくり倒します。
③足をくみかえて左足を上にして10回くらいゆっくり倒します。
④左右の足をそれぞれ30回くらいやってみましょう。
いかがですか?「うつぶせストレッチ」と「あおむけストレッチ」とどちらの方がやりやすかったですか?あおむけストレッチの方がやりやすさの点では上ですが、うつぶせストレッチの方が背骨には直接刺激がいくので、痛みを感じるかもしれません。
あおむけのストレッチをするときに首をやさしくサポートするバスタオルで枕をつくるとより効果があります。バスタオル枕のつくり方はこちらで詳しく紹介しています。
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側弯症で肩こりがかなりつらい人には、座ったままできる軽めの肩こり解消ストレッチもご紹介しています。こちらで詳しく紹介しています。
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側弯症ストレッチの目的とコツ
うつぶせとあおむけの2つの側弯症ストレッチの動画を紹介しました。側弯症ストレッチの目的は、背骨1つ1つの動きを良くする揺振(ようしん)運動です。
この運動をすると……
- 背骨を支える筋肉の緊張がゆるむ
- 背骨を通る神経の伝達が良くなる
- カラダのゆがみがとれる
- 内臓の調子が良くなる
- 腰痛予防になる
コツはゆっくりやるほど効果は大きくなります。逆に適当に早くやると、何の効果もありません。30回1セットを1日3回、約100回を目標に毎日の習慣にしていただくととてもよくなります。無理をしないで、できる範囲で動かすことがとても大事です。
動画を見ながら気持ちよく感じる程度に、無理のない範囲でパタンパタンとやってみてください。