脊柱側弯症は背骨が湾曲する病気ですが、骨が変形するわけではありません。
背骨のまわりの筋肉が硬縮して骨をひっぱるので、その結果、背骨が湾曲します。
その硬くなる筋肉を柔軟に保つためのストレッチで側弯症は改善されます。
軽度の側弯症やコルセット(装具)治療している方へおすすめの体操を紹介します。
脊柱側弯症によるカラダへの症状
脊柱側弯症で背骨が湾曲してくると、カラダのいろいろな部分に負担がかかってきます。
背骨がゆがむと筋肉と骨格系の痛みと内蔵系の不調がでてきます。
筋肉と骨格系の痛み
側湾症で背骨が湾曲することで、筋肉と骨格に無理がかかります。
それによって背中の張り・痛み、腰痛、肩こり、肩甲骨付近の痛み・違和感などがでます。
カラダがねじれて骨格のバランスがくずれて、神経を圧迫して、それが原因で手のしびれや片頭痛などの症状が出ることもあります。
全身の倦怠感や疲れがとれない状態にもなります。
また自律神経も背骨に沿って分布しているので、自律神経のバランスを崩してしまうこともあります。
内臓系の不調
背骨の湾曲が強いと内臓にも影響がでて、胃下垂・逆流性食道炎・生理痛・腹痛などが起きたりします。
胸骨や肋骨の変形することにより肺活量が減ってきて、呼吸器疾患や心肺機能が下がり、足のむくみがでたり全身が疲れやすくなります。
脊柱側弯症におすすめの運動
わたしたちの骨格を支えるのは筋肉です。
その筋肉が硬くなって縮むことで引っ張られて骨格はゆがみます。
筋肉を柔軟に保っておくことで、側弯症の進行を遅らせたり、痛みを和らげたりすることができます。
軽めの運動やストレッチをすることで筋肉は柔軟に保つことができるんですね。
筋肉をムキムキに鍛えるというよりは、気持ちよいくらいにカラダを伸ばしたり、ゆっくり動かして筋肉がこれ以上固くなるのを防ぐというイメージです。
背骨を柔軟にする体操がおすすめで、鉄棒などにぶら下がったり、腰を回転させる体操、身体をねじる体操は背骨にいい刺激を与えるのでとても効果的です。
ゆっくり呼吸を整えながら、カラダを動かして筋肉を柔軟にできるヨガや、水泳、ウォーキング、ラジオ体操、バレエ、太極拳などがおすすめの運動です。
こちらで毎日簡単にできる側弯症のストレッチを紹介しています。
ぜひチェックしてみてください。
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脊柱側弯症におすすめのストレッチ①
こちらは、さいたま整体院の藤田先生にレッスンしていただいたストレッチです。
■側弯症(脊椎側弯症)の原因と緩和するストレッチ方法
脊柱側弯症では、脊柱起立筋、腰方形筋、腸腰筋の3つの筋肉をゆるめることで改善できます。
体操のコツはカラダに力を入れないで、できる範囲で気持ちいいなぁ~という感じで動かしてみてください。
筋肉が硬くなっていると、ほんのちょっと動かしただけでも痛みを感じます。動かしすぎず、小さい範囲でやってみてくださいね。
脊柱側弯症におすすめのストレッチ②
側湾症には、勢いをつけないでゆっくりとカラダを動かすストレッチがおススメです。
背骨と背中の筋肉をリラックスさせるストレッチを2種類紹介しますね♪
筋膜リリース-腰痛改善のCのポーズ
●勢いをつけず
●呼吸を止めず
●上手にできると、肋骨まわりの筋肉がやわらかくなって
●呼吸がしやすくなります。
背中の筋膜はがしで腰痛改善!
●気持ちのよさを探しながら
●背骨の1つ1つに刺激が入るようにゆっくり動かす。
●呼吸は大きくリラックスしながらやってみましょう♪
こちらの2つの体操は、筋肉を柔らかく保ちつつ、背骨を柔軟にしなやかに保つ体操です。
こちらの体操もおススメです!
脊柱側弯症におすすめしない運動
側弯症は背骨が曲がる病気なので、激しい運動で骨格にダメージを受ける可能性がある運動は避けたほうが良いでしょう。
背骨に衝撃をうける可能性のある運動
・柔道-投げと受け身で衝撃を受ける
・体操-着地などで背骨に衝撃を受けるなど
ぶつかり合う可能性のある運動
・ラグビーやアメフトなど
左右対称の動きではないスポーツ
テニスやゴルフなど、カラダの左右で使い方が違うスポーツはどうでしょうか?
左右両方を同じように動かす運動のほうが良いですが、スポーツのあとにエクササイズをすることでカラダを整えることができますね。
左右のバランスが偏らないようにすれば、テニスやゴルフなどもおススメのスポーツです。
脊柱側弯症の人が日常生活で気をつけたいこと
脊柱側弯症におすすめの運動についてみてきましたが、日常の生活で気をつけたいことがあります。
- 無理のない範囲で姿勢はまっすぐに保つ
- 重いものはなるべく持たない
- ショルダーバッグは極力避ける
- 荷物はできるだけ左右に分けて、両手に均等に持つ(片側に負担をかけない)
- 床に横座りしない
- 理想的な体重の維持 ⇒ 体重が増えると背骨に負担増
側弯症は疲れやすいので、毎日の姿勢に気をつけたり、カラダをバランスよく使うことでゆがみの進行することを防ぐことができます。
側弯症のおすすめの体操や運動のまとめ
毎日すこしずつ気持ちよく感じる範囲でカラダを動かすことで、側弯症は改善していきます。
そして筋肉が柔軟であると側弯症の進行の予防にもなります。
できる範囲でよいので自分にあったストレッチなどを続けていくとカラダはやわらかくなります。
若いころは筋力もあり不調は感じなかったとしても、年齢とともに筋力が落ちるとカラダのいろいろなところに痛みやコリなどが出てきます。
背骨をまっすぐに保つためには筋肉を柔軟にしておくことがとても重要になってきます。
自分にあった無理のない体操を楽しく続けていきましょう♪